「編集点に合わせる」とは
テロップの頭と終わりを、映像の編集点(カット)と同じ位置にそろえることです。そろえておくと、カットで画面が切り替わるのと同じ所で、テロップも切り替わります。
ずれていると、カットの直前に次のテロップが少しだけ先に出たり、カットのあとに前のテロップが少しだけ残ったりします。数フレームのずれでも、画面の切り替わりとテロップの切り替わりが別々に起きて見えます。
ずれている
テロップ皆さんこんにちは今日は左手の練習のコツを三つお話しします
そろっている
テロップ皆さんこんにちは今日は左手の練習のコツを三つお話しします
タイムラインの模式図。縦の線がカット(編集点)、赤い所が、テロップの切れ目とカットがずれている所です。例文は説明用に作った文です。
手作業で合わせる方法(Premiere Pro の標準機能)
Premiere Pro だけで合わせるときは、次の 3 つの機能を使います。
| 機能(Premiere Pro のコマンド名) | macOS | Windows | 使いどころ |
| タイムラインをスナップイン | S | S | オンにすると、テロップの端をドラッグしたとき、カットの位置に吸い付きます |
| 選択した編集点を再生ヘッドまで変更 | E | E | テロップの端を選び、再生ヘッドをカットに置いて押すと、端が再生ヘッドの位置まで動きます |
| 編集点を追加 | Cmd+K | Ctrl+K | 再生ヘッドの位置で、テロップを 2 つに分けます(テロップのトラックをターゲットにしておきます) |
- スナップをオンにします(S キー)。
- テロップの端をドラッグして、カットの位置まで動かします。カットの近くで吸い付きます。
- ドラッグで合わせにくい所は、テロップの端を選んで再生ヘッドをカットに置き、E キーを押します。
テロップの枚数が多い動画では、この作業がカットの数だけ続きます。
字幕ファイル(SRT)で置くと、1 フレームずれることがある
外部の文字起こしなどで作った字幕ファイル(SRT)は、Premiere Pro に読み込んでシーケンスへドラッグすると、キャプショントラックに置かれます。
当方が Premiere Pro で確かめたところ(2026 年 9 月)、SRT の時刻(ミリ秒)は、フレームの境目に切り捨てて置かれていました。たとえば 30fps の 1 フレームは 33.33… ミリ秒なので、カットちょうどの時刻をミリ秒で四捨五入して書くと、時刻によっては 1 フレーム手前に置かれます。SRT を自分で作るときは、カットに合わせたい時刻を、四捨五入ではなく切り上げで書くと、この 1 フレームのずれを避けられます。
言葉の途中のカットでは、テロップを割らない
カットは、いつも言葉の切れ目に入るとは限りません。別のアングルに切り替えたり、手元のアップなどの映像を差し込んだりすると、言葉の途中にカットが入ることがあります。
そこでテロップを割ると、「ゆっくり弾」「くことです」のように言葉がちぎれて、読みにくくなります。言葉の途中のカットでは、テロップを 1 枚のまま出し続けるのが読みやすい形です。
「ゆっくり弾 ✂ くことです」の途中にカットがある例(模式図)。テロップの切れ目はカットに合わせず、言葉の切れ目のまま置きます。
エディテロップで、自動でそろえる
Edilay の「エディテロップ」は、Premiere Pro の拡張機能です。文字起こしからテロップの区切り、タイムラインへの配置までを行い、そのときにテロップの切れ目をカットにそろえます。
- カットの位置は V1 から読みます。 V1 にカットが無いときは、会話の音声トラックを見ます。
- テロップの頭と終わりが、カットのすぐ近くにあれば、カットに合わせます。 話し始めがカットの少し手前にあるときは、その枚の言葉の半分以上がカットより前なら、カットの手前の枚として扱い、終わりをカットに合わせます(言葉がカットの後ろへ押し出されないように)。
- 言葉の途中のカットでは、テロップを割りません。
- カットの無い所では、テロップの頭を話し始めの音にそろえます。 音の解析は、お使いのパソコンの中で行います。
- テロップどうしをすき間なくつなぐ設定のときは、すき間の中にカットがあれば、そこを切れ目にします。

エディテロップのパネル(実際の画面)。知らせの文に「テロップを V1 のカット(14 か所)にそろえました」と出ます。文字は説明用に作った例文です。
当方の調べ(2026 年 9 月・実際に編集した動画の編集点 112 か所)では、言葉の切れ目にあるカットの 9 割以上で、テロップの切れ目がカットにそろいました。言葉の途中のカットでは、テロップを割っていません。
手作業とエディテロップの違い
手作業(Premiere Pro の標準機能)
- スナップをオン(S キー)
- テロップの端を 1 枚ずつカットへ動かす(ドラッグか E キー)
- 言葉の途中のカットかどうかを、聞いて判断する
エディテロップ
- V1 のカットを読む
- 言葉の切れ目にあるカットに、テロップの切れ目をそろえる
- タイムラインに置く
文字起こしから、ここまでボタンひとつ
テロップをカットにそろえる手順の違い。エディテロップは、はじめの設定(文字起こしが終わったら、そのままテロップを置く)のときの動きです。
よくある質問
テロップがカットをまたいではいけないのですか?
決まりではありません。言葉の途中に入ったカット(別のアングルや差し込みの映像)では、テロップを 1 枚のまま出し続けたほうが読みやすくなります。そろえたいのは、言葉の切れ目にあるカットです。
スナップをオンにしても、カットに吸い付きません。
スナップがオンになっているか(S キー)を確かめてください。ドラッグしている端が、カットのすぐ近くまで来たときに吸い付きます。うまくいかないときは、再生ヘッドをカットに置いてから、E キーで端を動かします。
SRT で読み込んだテロップが、カットから 1 フレームずれます。
当方が確かめたところ、Premiere Pro は SRT の時刻をフレームの境目に切り捨てて置きます。カットちょうどの時刻を四捨五入で書いた SRT では、1 フレーム手前に置かれることがあります。時刻を切り上げで書くか、読み込んだあとに E キーで合わせ直してください。